妊娠・出産

予定帝王切開による出産レポ

はじめまして、稲葉紫麻(いなば しま)と申します。

30代、しがないワーキングマザー。
最近、二児の母になりました。

士業を生業としています。

ワーキングマザーをやっていると、普段インプットする時間がないです。
アウトプットは尚更無い。

短時間でアウトプットの練習がしたい。
そう思ってブログを始めようかなと思い立ちました。

テーマは、育児のこと、職のこと、家族、保活、美容、
読書記録、使って良かったもの、二度目の育児でそろえたもの、
これからの野望(?)のこと…

とりあえず思うがままに書きだしたらいいじゃない、続くかわからないし、という心の声に従って、とりとめもなく、その時々書きたいものを書きます。

ところで、10月に男の子を産みました。

第一子と比べ物にならないくらい大変だった妊娠期間。
初期の頃に出血が4回あり、切迫流産でもうダメだと覚悟したり、激しいツワリで体重が6キロ落ち、点滴で脱水を防いだり。
子宮口が3〜4センチ開いたまま保育園見学など頑張りすぎて、緊急入院になったりしました。
開いたままだったことが判明した時の産婦人科医の慌てようと、入院してからの監獄のような生活について、また書き出してみたい。

さて、帝王切開の出産レポです。

35週 子宮口が開いている?


健診で子宮口が約4㎝開いているため入院の指示。
即手術の可能性もあるのでご家族を呼んでくださいと言われる。
もう一人の医師がダブルチェックしたら、子宮口は「閉じている」と診断が変わる。(後にダブルチェックをした医師の誤診と判明)
入院ではなく自宅安静に。

私は第一子を緊急帝王切開で産んでいるので、第二子も病院の方針によって『予定帝王切開』で産むことになっていました。

予定帝王切開の場合、陣痛や破水が来てしまうとマズイのです。
私は経産婦で、しかも最初の出産の時に一応フルコースを体験しているので、陣痛が始まったら数時間で生まれてしまう可能性や、子宮破裂の可能性がありました。だから、子宮が開き始めていると危なかったようです。

36週 緊急入院


健診でやはり子宮口は3.5㎝開いていて、35週から開きっぱなしだったことが判明する。
即日緊急入院。
入院病棟まで歩けますよと言う私を、看護師三人が止め、車椅子で運ばれた。

内診グリグリで、赤ちゃんの頭に触れるくらい開いてしまっていることがわかる…。
よく道中出産にならなかったねと言われる。
いや、センセイ、子宮閉じてるから大丈夫って言ったじゃんよ…
陣痛も破水もなかったのはほんと運が良かった。
もし公共機関でお産が始まったら、あやうくYahoo!トップニュースになるところだったわ…

36週の出産は、肺が未発達なので「早産」になってしまう。
たとえ一日であっても、お腹の中にいるのと、外の世界にいるのとは違うそう。
子宮の中って、すごいのね。

人員が少ない台風時や夜間の緊急カイザーを避けるため、この三連休を乗り越えて、37週になってから産みましょう!ということに。

手術予定日が早まる。

36〜37週 あともうちょっと!お腹の中にいて!


ひたすら24時間点滴と安静。
点滴が入りにくいので、4回差し替え。
両腕は石のように固く青く腫れ上がった。
地味に点滴漏れって痛い。
少しの痛みがあると、これは陣痛じゃない、陣痛じゃない…と言い聞かせてた。

未曾有の大型台風がきていて、医者や看護師さんが病院に到着しない可能性を考えると怖かった。

大部屋には1ヶ月以上入院している人もいて、夜はすすり泣く声が聞こえて感情が引きずられたりした。
大部屋の人たちは夜中はみんな眠れていなかったし、寝返りの音や点滴台を引きずる音、人が起きている気配で目が覚めたり。
明け方まで眠れなくて、日中にウトウトして仮眠をとっていた。

入院中の唯一の楽しみは、上の子である娘に会うこと。
ぎゅーっと抱きしめると柔らかくて、あれ?こんなに可愛い子をわたし産んだっけ?って思った。
ひたすら可愛かった。

面会をするのにも車椅子と点滴台を引きずっての姿だったので、娘は驚いていた。
3歳の力で、車椅子を一生懸命押してくれた。

「介護だね」
夫は笑っていた。

37週 手術当日


手術前日は胎動がすごくて、破って出てくるかと思いヒヤヒヤ。
よく眠れなかった。

やっと37週。
子宮口開いてるのによく三連休乗り切ったねといろんな人に言われて、手術室に入った。
夫はずっと冗談を言っていて、わたしを笑わせていた。

笑っていたので、お腹を切るのが怖いと泣く暇もなかった。
彼なりの応援の形だったんだと思う。

手術前にまた点滴が入らなくなって、手術室で差し替え。
麻酔が二本入る。
前回の出産の時は副作用で頭痛が続いたので、今回は麻酔科の先生が細い針を用意してくれた。髄液が漏れにくいらしい。
麻酔科の先生はずっと頭の方にいて、始まりましたよ、とか、もう直ぐ出ますよ、とか状況を教えてくれた。

今回は切られ始めたのは分からなかった。
麻酔をしていると、もちろん痛みは感じないけれど、引っ張られてる感覚はある。
緊張して肩に力が入って、引っ張られて肩が前のめりになった。

助産師さんに、大丈夫ですよここにいますからねと言われる。
前回の緊急カイザーは切ってからすぐに産まれたけれど、今回は時間がかかっているなと感じた。癒着があったのかも。

途中でベテラン先生の方に電話がかかってきて、手術しながら答えていた。海外ドラマのまんまだわ、と思ってちょっと笑った。

出ますよ!と言われてすぐ、姿が見えると同時に元気な声で泣いた。
帝王切開の場合はすぐに泣かないと聞くけれど、本当に取り上げた瞬間に泣いた。
ベテラン先生が、「この子は口を開けたまま出てきた。本当に産まれる時が分かっていたんだね!」と言っていた。

ベテランの先生は面白くて、
「元気な男の子ですよー!付いてたよね?うん、男の子だ!」
と一応確認してから言われた。笑

ホッとして、涙があふれた。
2回目だから大丈夫だよね、そう言われるたびに、出産怖いんですと言えない自分がいた。
良かった。無事に産まれた。おまけに私も無事だった。

赤ちゃんの処置が行われる。
わたしは目が悪いのでぼんやりしか見えなかったけれど、すごい髪の毛が黒々してるのがわかる。
悲鳴みたいな大きな声で泣いてる。
羊水を吐き出す処置をしたみたいで、カホッカホッと咳をした。
「すんごい髪の毛ありますね」
と麻酔科の先生に話しかけたら、わたしの処置で忙しくなっていて、それどころではなく、バタバタとしてた。
ずっと泣いていて、甘えん坊だなぁと思った。あと、二児の親になったんだ…と信じられない気持ち。
左腕に持ってきてもらった。
小さい!髪の毛多い!上の子ソックリ!

泣き止んで、また泣き出した!
うわぁ可愛いなぁと思った。
初めて声をかける時を想像して、何て言ってあげようかなといろいろ考えてたけど
「はじめまして〜よく37週まで我慢してお腹の中にいたね〜」という言葉が出た。
それからまた処置をされて、連れていかれちゃった。

ホッとして、そのあと自分の処置の間はひたすら眠気と戦ってた。
わたしが眠ってると思ったのか、先生たちは好きに話をしてた。

縫合の時はベテラン先生に変わって、新人の先生が担当に。
これまたわたしが眠ってると思ったのか、
「さぁ練習の成果を発揮する時だ!」
みたいなことを言ってて、わたしで成果みせなくていいよ…新人の練習台になりたくないよー
ベテラン先生帰ってきて!!と思った。

そんなこんなで術後レントゲン撮影があり、終わりました。
全部で2時間くらいかな。

帝王切開は術後痛い!
術後38度まで熱が出て、うなされた。
数時間毎の助産師さんのお腹プッシュによる悪露の排出も痛いし眠れないし。
次の日は歩行訓練でヘロヘロ。

でもNICUに入院していた息子に会うために、歩行訓練頑張りました。


最後の子供と決めているのに、かわいくてかわいくて、もし私の子宮が大丈夫なら第三子も欲しいくらい。あんなに妊婦辛いしんどいと思っていたのにね。

そんなとりとめもない出産レポでした。